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永田ゆにこのブログです

MNTSQ株式会社に入社しました

表題の通り、2023年11月1日より、MNTSQ株式会社に入社しました。

すでに入社から一ヶ月半以上が経過してしまいましたが、ここで改めてご報告いたします。

MNTSQで何をするのか

セールスチームに近いマーケチームで、マーケティングに関するあらゆることをやっていきます。直前に前職でやっていたことはPdM寄りの業務だったのですが、幅広くいろいろなところでマーケティングに関わることもやってきたので、これまでの経験を活かしつつ、マーケの活動に取り組んでいきたいと思います。

入社のきっかけ

Supership時代の同僚にお誘いいただき、リファラルで入社しました。YOUTRUSTのステータスを変えたその日に連絡をもらい、トントン拍子で入社が決定。SS大好きだったので(こちらを読んでもらえばわかると思いますが、嫌になって辞めたとかでは全然ないです)またSSの人と一緒に働けてとっても嬉しい!

詳しい入社の経緯は、会社のnoteにも書きましたのでこちらもどうぞ。すごいゴキゲンな感じで書いていますが、実際に上機嫌で働いています。

note.mntsq.co.jp

余談ですが、今回ほかにもYOUTRUST経由でいろんな人からお声がけいただきました。中には「エッ この人が声掛けてくれるの…!」という方もいたので、今後転職を考えている人は、早めにYOUTRUSTに登録して、プロフィールを充実させたり知ってる人と繋がっておくことをおすすめします。

オフィスは人形町になります

前職、前々職と、8年ぐらい表参道に引きこもっていたので、一気に別のエリアになります。新卒のときに勤めていた門前仲町が死ぬほどつまらなく、東のエリアで働くのは一生ごめんだ、と思っていましたが、人形町は下町の雰囲気もありつつ、ほどよく都会でとても気に入りました。おいしいお店もたくさんあり、ランチが楽しいです!

周辺には、Ubie、10X、LayerX(同じビル)など、今をときめく企業のオフィスもあります。もし近場にお勤めの方がいらっしゃいましたら、ぜひランチなどお気軽にお声がけください!割といつでもフッ軽で行けます!

 

株式会社はてなを退職します

表題の通り、株式会社はてなを退職します。
最終出社日は2023年9月15日でした。

ありがとうはてなブログ

はてなには丸4年在籍し、最初の3年はコンテンツマーケチームのマネージャーを、最後の1年ははてなブログのプロデューサーをやらせていただきました。

2004年からはてなでブログ(はてなダイアリー)を書いてきた筋金入りのはてなユーザーだったので、はてなに入社し、大好きなサービスのプロデューサーにまでなれたのはとても光栄でした!

最初、ブログチームに配属されたときは「やっていることが全然違うチームから来て、いきなりこんなでかいサービスを任されて大丈夫か?!」と不安でしたが、優秀なメンバーに支えられ、たくさんのことにチャレンジさせてもらいました。

近頃はTwitter、Instagramなどの短文で完結するSNSが主流となり、まとまった文章を書くことは下火になってきているように感じます。他にもブログサービスはいろいろあるし、そういう中で「どんな立ち位置がはてなブログらしく、ここで文章を書きたいと思ってもらえるか」をずっと考えてきました。

意思表明、情報のまとめ、事象に対する考察、と言ったオーディエンスを意識した長文がブログと呼ばれがちですが、何でもないときに何でもない文章を書きたいときだってあると思うんです。日記や、自分の学んだことのメモ、映画や読書の感想文、推しへの愛とか。誰かに読ませる文章というより「自分が書きたいから書く」みたいなもの。もともとはてなダイアリーってそんなブログばっかりだったと思うんですよね。そういう「自分のための文章を綴れる場所」というのも、ずっと前からはてなにあった魅力で、大事にしていきたかったことのひとつでした。

サービスの運営・グロースはいろいろ経験してきましたが、歴史のある大きなサービスを伸ばす大変さや難しさを改めて痛感しました。でも施策を考えて悩んでいる時間はすごく楽しかった。チームのみんな、本当にありがとう。反応してくれたり、楽しんで参加してくれたユーザーさんも本当にありがとう。これからは、いちユーザーに戻り、またここで文章を書いていきます。思いは言葉に。

というわけで

しばらくは有休消化もしつつ、のんびりします。今年の頭から異業種のアルバイトも始めたので、そっちも頑張りながらこれからを考えていくつもりです。

今年の年始にブログで、

40も過ぎて、確実に人生はあと半分程度なんだなと実感することが増えてきた。ならば欲しいものはなるべく早く手に入れて行ったほうがよい。というわけで「2023年にやりたいことリスト50」を作ることにした。いつかやりたいと思いつつもずっと素通りしてしまっているものに対して、今年はいちいち行動していきたい。

と書いており、42歳になった今、人生の残りの時間について考えることも多くなってきました。

惰性で毎日を過ごすことなく、なるべく自分らしく、楽しく、後悔のないように人生を過ごしたい。誰かがよきにしてくれるとか、運でなんとかなるのはほぼないので、自分自身が行動してそれを正解にしていくしかないのかなって思います。

直接お礼は言い切れませんでしたが、お世話になった多くのみなさま、ありがとうございました。これからもはてなのファンとして応援しています!

我が家にはクックパッドが必要不可欠なので、その理由と感謝の意を書いておく

どうも、週5で料理をしている者です。

近ごろ各所でクックパッドが話題になってますね。IT業界にいたら、大体どんなことで注目されているかもわかります。

タイトルで全部言ってしまってますが、我が家ではクックパッドが必要不可欠です。

目から鱗が出る特別な使い方を紹介して、みなさんをビックリさせることはできませんが、こんなタイミングだからこそ、感謝の気持ちも含め、どんなふうに使っているかなど、クックパッドについて書いておきたいと思います。

前提

  • クックパッドのアプリ利用(プレミアム)を前提としています。
  • とにかくレシピの数が多い/検索エンジンが優秀/アプリの使い勝手が良い、という当たり前のところには触れていません。

クックパッドのココが好き!

我が家の食事は90%わたしが担っており、晩ごはんでは、メイン、副菜二種、汁物、の合計4品を用意してます。一食に15種目摂取を目指し「まごわやさしい」*1も、なるべく叶えるようがんばっています。

買い物は週に一度、その日・その時期に安い旬のものを中心に買い、そこから日々の献立を組み立てるスタイル。大体1週間分で5,000円くらいかな。


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一緒に献立を考えてくれるクックパッド

その時々で買うものが変わるため「いま冷蔵庫にあるものから、献立を組み立てる」のに、クックパッドが必要不可欠なんです。毎日毎日違った料理を自分で考えるなんて全然無理。そんなにたくさんの料理知らんし。

例えば、もう一品作りたいけど、冷蔵庫の中に納豆とチーズしかない。こういうとき、クックパッドで「納豆 チーズ」を検索すると、混ぜてフライパンで焼くもの、オムレツの具にするもの、油揚げに詰めてトースターで焼くもの、などいろいろ出てきます。上からいくつか眺めるだけで、「へ〜こんな組み合わせと調理法で、こんなものが作れるんだ」という発見が毎回あります。

クックパッドには、どんな食材の組み合わせのレシピでもあるんですよね。さすがにこれとこれはないやろ??と思う組み合わせのレシピも割とあります。「海苔 ブロッコリー」とか。海苔とブロッコリー?どういう味??って思うんだけど、検索してみると、白和えとか、パスタとか、揚げ物とかいろいろ出てきて普通においしそう。

こんな組み合わせで作ったことないな、っていうものも、実際に作ってみると「意外とおいしい!」となることがよくあります。その食材をそうやって組み合わせるのアリなんだ〜っていつも感心してる。家族から「ここにこれ入れるとおいしいんだね〜」とか言われるけど、全部クックパッドの検索エンジンのおかげなんだよ。プレミアムに入っているので、まあまあちゃんとしたレシピが並んでいるのも大事なポイント。

おつとめ品の活用にも

普段からおつとめ品をなるべく購入するようにしています。まだ全然食べられる食材が、ちょっとだけ萎びていたり、色が変わっているだけで半額とかで投げ売りされてるのを見ると、なんだか悲しい。絶対おいしく食べてみせる!と燃えます。

おつとめ品はとりあえず買い、あとでクックパッドを見ながらどう料理するか考えます。

今の時期だとスーパーのおつとめ品コーナーに、少し熟れてしまった梅が大量に投げ売りされてたりしますが、とりあえずその梅たちを買い、クックパッドで「梅」と検索してから考えます。シロップにしようか?梅ジャム?梅干し?ブランデー梅酒もいいなあ、とかやってるのも楽しい。生姜やらっきょうの投げ売りも、ひとまず買ってからクックパッドに頼る、はよくやります。

雑な質問をしても解決しがち

材料からだけでなく、雑な質問に対応してくれるのもありがたい。

「トマト あと一品」とか「ダイエット中 夜食」とか「副菜 レンジ」とか。作り置きに頼っていた頃は「○○ 作り置き」でめちゃくちゃお世話になりました。

そんな感じで「これが作りたい」ではなく「ここから何が作れるか?」「このキーワードに関連するレシピは何か?」を知るには、クックパッドは非常に有効です。

そんなのGoogle検索でやればいいじゃん、とも思うんですが、Googleで同じように検索すると、企業のサイトから、個人のブログ、動画、文字、など、書かれているフォーマットがそれぞれ違い、情報の取得方法が変わると逆に見づらいんです。料理するときってまあまあいつも忙しいときなんで、クックパッドの「おんなじフォーマット・情報量の中から探せる」というのは、脳の余計なメモリを使わずに済むので助かります。

いくつか同じようなレシピを比較して、自分の「ちょうどいい」を探せる

レシピを見て「調味料の量が結構多いなー(例えば醤油が50ml必要)」とか「煮る時間長いけどそんなに煮る必要ある?」と思うときがあります。そういうときは、並んでいる同じようなレシピをいくつか眺めると「ダシで代用すれば、この調味料はそんなにいらなそう」とか「大体これくらい煮れば十分そう」という気づきがあり、自分で調整しながらつくることができます。「つくれぽ」もよく見ていて、つくれぽでみんながちゃんとそれなりに作れていたら、こんな感じで作って大丈夫そうと安心します。

「別のレシピでは、きのこも入れてるから、余ってるきのこも入れてみよう」とか「別のレシピではフライパンじゃなくて魚焼きグリルで焼いているから真似しよう」とか、同じようなレシピを比較しながら自分流にアレンジすることができる。同じようなレシピが並んでいることにも価値があると思っています。

タイパとは?動画レシピと比較して

WEBコンテンツにはPush型(おすすめ)とPull型(検索)があり、わたしがレシピサイトに求めるのはPullなんですよね。

動画レシピの方がタイパがいいと比較されているのをよく目にしますが、動画レシピは「こういう料理があるよ」というPush型が多いと思います。インスタで流れてきた動画レシピを見て「今度これ作ろう〜」と保存することもよくありますが、目的がPull型のクックパッドに求めているものとはそもそも違うので、単純に動画レシピと比較するのは難しいです。使い方や、使うシーンが全然違うので。

ちなみに動画レシピだとmacaroniが好き。作業のスピードがもたついてなくてちょうどよく(これは結構重要)、レシピ自体が素朴で家庭的なものが多いところも自分に合ってます。お菓子だとcottaか富澤商店が好きです。

戻ってきて〜野菜レスキューセット

クックパッドマートも少し前まで活用していて、公式が紹介していた、荷余り野菜を救済する「野菜レスキューセット」も便利に使わせてもらっていました。

ここまで書いた通り、そのときあるものから献立を考えることが多いので、自分じゃ選ばない野菜を送ってもらうのは、楽しいしお得だしとってもよかったです。クックパッドマートで届いた野菜をクックパッドで検索して料理するの、最高の体験じゃん〜と思ってました。いつかまた戻ってきてほしい。

同じようなサービスだと、旬八の「旬の野菜果物セット」を時々頼みます。

shop.shunpachi.jp

初めて見る野菜でも、クックパッドを見たらほぼ絶対レシピはありますから、必ず何かしらは作れます。

と言うわけで

クックパッドをかなり活用しているという話でした。母も妹も同じような使い方をしており、ともにプレミアムを使っています。料理をよくする人でこういう使い方してる人多いんじゃないかな〜。

クックパッドなくなったら今みたいに快適に料理できなくなってしまいます。毎日見てますしすごい助けてもらってます。プレミアム継続します!

お気持ち表明

わたしはnanapiにたくさんハウツー記事を投稿していましたし、はてなダイアリーでも2004年からたくさんブログを書いてきた筋金入りのCGMユーザーです。CtoCコンテンツを尊いものだと思っていて、人生でそこから得たものもめちゃくちゃたくさんあるので、クックパッドに対しても、人より特別な何かを感じている、というのはあるかもしれません。

はてなブログもそうですが、CGMはなかなか難しい時代になってきていますね。でも何とか新しいものともうまく生存していきたいですよねえ。クックパッドさん、いつもありがとうございます。

*1:

ま:まめ。豆類
ご:ごま。種実類
わ:わかめ。海藻類
や:やさい。野菜類
さ:さかな。魚介類
し:しいたけ。キノコ類
い:いも。芋類

やることが複雑になっていくほどやるべきことはシンプルになっていく

はてな社は7月が期末なので、7月30日がFY21下期の最終日だった。(2021年はまだ終わらないが、はてなのFY21は7月で終わり)期初のあれこれをしていたり、ワクチン副反応で倒れていたら、すでにFY22開始から一週間以上経過してしまった。出遅れ感はあるが、FY21の振り返りと今の気持ちなどを記録しておく。最近やっていることはマネジメント50%、事業推進50%といった感じ。

FY21下期総評

FY21下期の総評としては、確実に今後に繋がる種まきができた期だったと思える。期初に立てた計画をだいたい予定通り進められた。加えて、一年前に「なんとかしないとな」と思っていた課題もあらかた片付けられた。

FY21下期の振り返りは、FY21上期から

FY21下期は結果良い着地ではあったが、ひとつ前の期、つまりFY21上期は空回りすることが多く、思うように進められない期であった。背景にあったのは「役割の把握不足」「調整力不足」「方向性の確認不足」という3つの課題で、それらをリカバリできぬまま半期の終わりを迎えてしまったのだった。

気を取り直して振り返りを行い、FY21下期では、

  • (1)周りを含めた自分の役割と立ち位置の整理
  • (2)より丁寧なコミュニケーション
  • (3)こまめな現状振り返り

を徹底することにした。その結果が冒頭にも書いた総評に繋がった形になった。

当たり前のことを改めてやる

こうして書き出してみると、(1)も(2)も(3)も今期に限った話ではなく、何を取り組むにしても必要なことであって、なんて当たり前のことを書き連ねてしまったのだろうとすら思う。

しかし、それらがいつしか当たり前になりすぎて疎かになり、そして思わぬところにボロが出る。振り返りをしてみるとまたこんなところに戻ってくる。当たり前のことを気を抜かずやり続けることは難しい。

課題の難易度が上がろうとも、分解すれば小さな課題の集合体で、それらを解決するには上記のようなアプローチが基本にある。関わる人が多くなったり、問題が複雑になったりすると、本当にこういう基礎部分がすごく大事になってくる。

わたしのメンターもいつも「どんなことでも分解すれば必ずできる」と言っている。結局銀の弾丸はなく、コツコツやるしかない。そんなことに改めて気づいた期であった。

迷ったときは「コトに向かう」

半期6ヶ月という長さの中で、焦ったり気分が落ちたりすることももちろんある。

事業やチームにフォーカスしているつもりでも「誰についていく、誰に評価される、自分ができる・できない、もう少し成長していかないといけないのではないか」といった雑念を抱えることもあった。

そういうときは、DeNAの南場さんの講演内容を見返すようにしていた。

人とか、それから自分に向いすぎずに、仕事に向かう。コトに向かう。コトを成すことに精一杯取り組む。そうするといろいろなものがついてくる

モヤモヤしているときは、まず客観的に自分を見て「今、自分はコトに向かえていないのだな」と自覚をし、何度もコトに向かう努力をした。その結果、課題解決や評価、周囲の人との関係も良好になるなど結果も出た。

焦って余計なことを考える方が回り道になるのだから、シンプルにコトに向いていた方がよっぽど省エネでお得なのだとわかった。

FY22への意気込み

FY21には種まきがうまくできただけであり、ここからは実がなるよう育てていかなければいけない。大きく育てられるかはFY22にかかってくる。そしてそれは一人ではできない。

当たり前のことを疎かにせず、ひとつづつ、一日づつ、その時にやることをしっかりやり、周囲と協力しながらポジティブにがんばりたい。

やることが複雑になっていけばなっていくほど、やるべきことはシンプルになっていく。抽象的で当たり前な言葉の羅列ばかりになってしまうけど、結局最後はそういうことなんだと思う。

世の中には「なぜ」が足りていない

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カップラーメンとかカップスープに入っている「召し上がる直前にお入れください」って書いてある液体の入った小袋あるじゃないですか。あれってちゃんと「召し上がる直前に」入れていますか?わたしは入れているときもあるけど、全部一緒に入れてしまうときもあって、めちゃくちゃ適当にやってます。なぜなら、なんでそうしないといけないかが、いまいちよくわからないからです。なんで食べる直前に入れないといけないのかは調べればすぐわかることだと思うのですが、わざわざ調べますか?そんなこと。

カップスープの件はひとつの例ですが、世の中には「なぜ」が足りていないなあとよく思います。

以前、nanapiで某食品ラップのメーカーさんへお話を聞きに行ったとき、同じような話を聞いたことがありました。レシピなどで「ラップをふんわりかけ、電子レンジであたためます」という記載をよく見かけますが、多くの人は「なぜふんわりかけないといけないのか」がよくわからないので適当にラップをかけて温めてしまい、結果あたために失敗することが多いそうです。ちなみにラップをふんわりかける理由は「温めるときにラップをかけると中に発生した蒸気が廻り効率よく温められる/中の蒸気は膨らむので張ってかけると破れたり食品が飛び散ったりするから」だそうですが、そう言われるとふんわりかけようと思いますよね。

よく見かける、レシピで「なぜ」が足りていないな〜と思うのは、

  • 小麦粉を数回に分けて混ぜ入れます(なんで?)
  • 卵とバターは常温に戻しておきます(なんで?)

とかです。「なぜ」そうしないといけないかが書いてないので、別にいっか、と思って失敗してしまう(経験あり)。

最近成功しているレシピサイトやレシピアカウントは、この「なぜ」をちゃんと説明されているところが多い気がします。「なぜ」が説明されていると、初心者だったり普段適当にやってしまっている人も理由を知りちゃんと工程通りにやる→失敗もしづらいしわかりやすい→信頼感が持てるから人気、なのかなあと思います。

最後の方のnanapiでも「なぜ」を大事にしていて「なぜ今このレシピがあなたに必要なのか」「なぜこれをやったほうがいいのか」「なぜそういうやり方をするのか」をどう表現したら良いのかを試行錯誤してました。その記事が目に入った人に、瞬間的に興味を持ってもらいたいたかったからです。いまそういう記事の作り方をしているメディアを見ると、やっぱり親切でいいなあと信頼感が湧きます。

複雑なものをわかりやすく、はある程度もう当たり前で、これからは「なぜ」の部分の深堀がもっと求められるんじゃないかなと思っています。サービスに限らず、何事も「人に興味を持ってもらいたい」ところは共通するので、普段の仕事でもそこを気をつけてやっていきたいです。

で、冒頭の話に戻ると、なぜ食べる直前に入れないといけないのかも一緒に書いていただけると嬉しいなーと思ってます。(調べはしない)

はてなに転職して一年が経ちました

早いもので、はてなに転職してから、今日9/1で一年が経ちました。振り返りつつ近況を書きます。

現在のポジションは、オウンドメディア支援をするグループのアシスタントプロデューサーです。はてなには企業向けに提供しているオウンドメディアCMSがあり、加えてメディア全体の設計や、掲載するコンテンツの支援などを行っています。近年オウンドメディアやメディアの閉鎖が相次ぐ中、どのような設計をすればマーケティング手段としての効果が出せるか、どんな体制だと効果を発揮・維持しつつヘルシーに運用できるか、などメディアにまつわる課題を解決し、価値のあるコンテンツを提供するためのあれこれをやっています。

この一年でやってきたこと

転職して最初の一年でやってきたことは2点です。

  • これまでの経験がどれぐらい通用するのか・応用できるのかを試す
  • 「自分はどういう人なのか」「どんなことができるのか」「どんなことを任せられるのか」を周囲に成功体験として見せる

これは、転職して「さてここからどう働いていこうかな」と考えていたとき、外部のメンターから頂いたアドバイスです。いきなり方針もなくガチャガチャ頑張るより、まずは仕事を通した周囲との関係性の構築を目的と決め、最初の一年はこの2点に焦点を絞って実際の業務に取り組んできました。

できたことなど

前職からやっていたマネジメントやチームビルディングなどは、組織によってカスタムする必要はあるものの、だいぶ流用することができました。
自分が入る少し前に組織変更が行われたばかりのチームだったので、チーム全体を成長させるための体制構築から着手。もともと優秀なメンバーの集まりだったので、個人商店化してしまうのはもったいない。各メンバーの強みが周囲にも相乗効果をもたらすような、方針・目標・評価の仕組み作りなどをしました。これからの理想型に向けた体制/平準化された目標設定と評価/日常的なフォローやマネジメント体制などは、ある程度固めることができたという認識です。

課題解決やファシリテーション、プロジェクトの推進についても基本の考え方・進め方は同じなので、これまでの経験が活かせたと思います。
「何かを推めるとき「やっている感」を感じられる手段から手をつけてしまいがちだけど、実はすごく遠回りになる。面倒だけどしっかりと戦略部分に時間を掛けてからスタートする。」という考え方は、大体どんな場面でも同じだと思いました。とはいえ、戦略部分に時間を掛けることが正しいと思う人ばかりでないので、何故そこが重要なのか納得感のある説得も含め、周囲をどうやって巻き込んでいくか、は毎度同じ課題だな〜と感じます。
読んだ本だと↓のあたりが役に立ちました。

総括としては、一年を通して冒頭の2点を実行してみて、

  • 「マネジメント」や「課題解決」あたりは基礎が一緒なのでこれまで経験が通用した
  • 「↑この辺ができる」「推進力がある」「人を巻き込んでいくのが好き」という周囲の認知が進んだ

という自己評価です。

二年目はどうするか

二年目は、今自分ができることは他の人にノウハウごとスライドしていき、新しくサービスグロースの仕組みやお金周りなどに挑戦していく予定です。組織をまたいだ取り組みも多く、よりたくさんの人と連携していく必要があるので、できることをやっていたこれまでより難易度が上がると想定しています。しかしこれも、転職一年目で「こういうことができそうだな」と判断して任せてもらったタスクだと思うので、難易度が高ければ高いほどやりがいはあるし、やりきりたい気持ちです。

はてなの面接では、いまの上長であるお二人とお話しました。もうすぐnanapiが更新停止になることを告げると、お二人はそれに対してめちゃめちゃ残念がってくれたんですよね。他にもいろんなことを話したんですが、メディアについてやコンテンツマーケティングに対する価値観というか、思いが似ていて、ここなら自分が正しいと思っていることを推めていけるかもしれないと思いました。無事に入社が叶い、いまお二人と一緒に事業に取り組めていますが、採用してよかったと思ってもらえるよう、引き続き成果を出すことで返していければと思っています。

体制や仕組み作りなどは到底ひとりで作れるものではなく、周囲のリーダー・メンバー・上司との連携があってこそです。協力し合える関係が築けたことも、この一年の大きな収穫でした。ただし、チーミングや周囲の人との関係性というものは生ものなので、これからも維持していけるように努力していきます。引き続き二年目もどうぞよろしくお願いします。

余談:9/1はnanapiのリリース日でした

今日9/1は転職した日でもありますが、前職で手がけていたライフレシピサイトnanapiのリリース日でした。本来であれば今日で11年目を迎えていたnanapi。
至極残念ではありますが、昨日2020/8/31でnanapiは完全クローズしたようです。更新停止の段取りまでは終えて去りましたが、完全クローズに関わられた方々、お疲れ様でした。ありがとうございました。
nanapi.supership.jp
いつまでも前職の話をしてるのは格好悪いんですが、今の業務内容にも関係することでもあり、こういう経験も今後に生かしていきたいと思います。nanapiには本当に感謝をしています。ありがとうございました。

在宅勤務開始でリモートマネジメントについて考えたこと・取り組んだこと

今年のはじめからじわじわと始まったコロナ禍。4月上旬より、弊社も徐々に自宅勤務に切り替わりました。

現在はとある部のマネージャーをしていますが、「チームと物理的に離れて働く」という経験をするのも、リモートを中心としたマネジメントに取り組むのも初めてです。

約2ヶ月ほど続いた在宅勤務期間の中で、リモートでのマネジメントについて考えたこと・チームに取り入れたことなどを、言語化しておきたくまとめてみます。

目次

【前提整理】各メンバーの就業環境がバラバラになってしまった

急遽、なし崩し的に在宅勤務が始まったことにより、就業する環境が人それぞれとなりました。

在宅勤務の快適さを左右する要素は、大きく分けて「自宅の環境」「自宅の設備」「職種」「個人の性格」があり、快適度はこれらの掛け算によって決まると思います。各項目の中にも「まだマシ」から「かなり深刻」というのグラデーションがあるんじゃないでしょうか。

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在宅勤務で「これまでと同じ業務」を行い、快適と感じるか不便と感じるかは、当然その要素によって変わるため、「在宅勤務が超快適」という人もいれば「在宅勤務つらい」と言う人もいるのは当たり前のことだと思います。

環境の違いによるパフォーマンスのバラつきは想定できたので、各メンバーがすぐにこれまでと同じ成果を出せるとは思わないようにしました。そして「在宅がこれからの働き方」と決めつけたニュアンスも避けようと思いました。

別々の環境になっても、メンバーがこれまでと同じようなパフォーマンスを出せるようになるには、どんなサポートをしたら良いか。同チームのマネージャーたちと一緒に考えていきました。

何からすればいいのかを考える

在宅勤務になり、快適に思っている人も、やりづらくなった人も、両方いるのでは?

そう仮説を立てましたが、本当のところメンバーの皆さんはどう思っているのだろうか?まずはメンバーの状況把握から行うことにしました。

在宅勤務開始から二週間ほど経過した頃、Googleフォームで個人的なことには干渉しない程度のアンケートを作成し、皆さんに回答してもらいました。質問内容は以下です。

  • 在宅勤務での仕事の環境について(道具/空間環境/設備)
  • 在宅勤務での仕事のモチベと作業の進捗について(自身のモチベ/作業の進捗)
  • 在宅勤務でのコミュニケーションと人間関係について(社内/社外/周囲の人)
  • 在宅勤務での生活と体調について(健康面/メンタル面/生活の質)

回答結果から、通勤などがなくなり快適にはなったことがある反面、当然ながら戸惑いや試行錯誤も見られ、大なり小なり困りごとがあることが見えてきました。

具体的にどんなことに困っているのか、どんなことがつらいのか、までしっかり書いてくれるメンバーが多く、早めに課題を知ることができて助かりました。

実際に取り入れたこと

見つかった課題に対し、実際に取り入れたことをまとめてみます。(個人的な対応をしたものは除きます)ちなみにこれはわたし個人がではなく、チームのマネジメントレイヤー皆で考え、実施したものです。

1)個人の評価目標の調整

最初に行ったことは各個人の評価目標の調整です。

アンケートでは家庭の事情等で就業時間が短くなるなど、これまで同様には働けない、という回答もありました。そこでケースに応じて、期初に立てた目標に調整が必要となった目標を精査し、無理のない範囲で元の目標と同レベル、周囲と公平になるような内容や量に調整を行いました。

特定のメンバーの調整だけでなく、全メンバーの目標も各環境下での実現可能なラインに見直し、それに加えてフォローしてくれる人にはフォロー分の評価のどこに乗せられるかなどの修正もしました。

ちょうど四半期面談のタイミングだったため、それを元に2on1で相談・決定。

これにより少なくともチーム内では、コロナの影響も含めた公平な評価が可能になると思います。

2)コミュニケーション不足の解消

その他にアンケートで皆が戸惑っていたこと・課題に感じていたことは、物理的に離れたことによる社内外を含めたコミュニケーション不足です。これは弊社に限らず、多くの組織で今回課題に上がったんじゃないでしょうか。

その分をどう埋めたら良いか、以下のようなことを試してみました。

2−1)対社外のコミュニケーション:定例会で情報共有/意見交換

クライアントとのコミュニケーションの取り方や、各案件での対応が急遽リモートに変更となった時の段取りなどについては、毎週実施している定例会で、得た知見などを共有し、他の案件でも横展開できるようにしました。

困りごとなどもここに持ち寄ってもらい、他の案件でも同じようなことはないか?どう解決すればいいか?を同時に考えるようにしました。

会社と調整が必要な場合はマネージャーが持ち帰り対応しています。

2−2)対チーム内のコミュニケーション:雑談タイムを実施

ゆるく集まって立ち話的なことができるよう、現場に近いマネージャーのイニシアチブで、毎朝5分程度のオンライン雑談タイムが運用されています。

任意参加ではありますが、来る来ないも調子のバロメーターのひとつとなり、反応が薄いメンバーにはケアを心掛けるきっかけにもなります。

雑談タイムで上がった課題や懸念なども、マネジメントレイヤーに持ち寄ってもらい対策を考えたりしました。

2−3)対個人とのコミュニケーション:必要に応じた1on1の実施

これまで直接顔を合わせていたときはちょっとした立ち話で済んだことも、改めて時間を取らないといけなくなりました。

アンケート結果からの個人に対して気になることのヒアリングはもちろん、ふとした行動から何か思うことがあれば、こまめに時間を取って話すようにしています。

同じくマネージャー間でも、こんな時だからこそ時間を取り、小さな認識齟齬も見落とさないよう心がけています。

3)運動不足と休憩不足の解消

その他にアンケートでは、通勤やオフィス内での移動がなくなったことによる運動不足や、集中しすぎてしまう休憩不足などが挙げられていました。

散歩などの休憩は積極的に取りましょうということになりましたが、初めは取りづらさもあると思い、公式にアナウンスもしました。そのうちに、休憩で離席する際はグループのslackに連絡する、というルールも自然に発生し、気軽に休憩を取ってもらえる空気が作れてきたのではないかと思います。

加えて、ランチ休憩も延長可能としました。買いに行く人や作る人は、これまでのランチ休憩(1h)だとちょっと時間が短いのではないかと考え、タスクの調整が可能な場合は休憩時間を1.5h取ってOKとしました。

これは既に別のチームが実践しており、自分のチームでも取り入れることにしました。快諾してくれた上司には感謝です。

4)再アンケート実施

一度目のアンケート結果を受けていろいろ試行錯誤をしてみましたが、その後はどうだろうと1ヶ月経過後に再アンケートを実施しました。

結果はよくなった人もいれば変わらない人もいて、その理由もまた個人によるものでした。なかなか「慣れ」という一言では片付かない問題だと改めて実感しています。

新しい働き方は受け入れていかないといけなさそうなので、ずっとこういう調整をし続けていくのではないかな〜と思いました。新たに見えてきた課題には随時対応中です。

今後の働き方の希望も回答してもらったので、ワーキングアグリーメントに盛り込んだりするなど、これからのチームに反映していきたいです。

リモートのマネジメントをやってみた所感

在宅勤務を中心とした場合のチームビルディングやマネジメントを実施してみると、これまでよりもコストは増えると感じました。会えない分、見えない分、今まで以上に各メンバーの事情に気を配ったり、評価の細かい調整が必要になる印象です。

しかし、新しい働き方が増えればマネジメントも変わるべきだと思うので、これからの働き方を受け入れていくならば、そのコストも必要なものとして受け入れていくしかないのだと思いました。

アフターコロナの働き方/マネジメントのこれからを考える

緊急事態宣言が解除され「実際に在宅勤務ができたんだから、もうオフィスは必要ないのではないか」「今後はずっと在宅推奨でもいいのではないか」という意見も見られます。

でも冒頭で挙げたように、それぞれの環境の違いは各人により様々なので、在宅勤務のメリット・デメリットを一律で挙げていくのはナンセンスな気がします。

在宅勤務が可能になって便利になる人もいるし、在宅勤務だとやりづらい人も両方いて、どちらかが正ではない。この考え方は、常に忘れずにいようと思っています。

そもそも、出社・在宅「どちらがよい」ではなく、これからは「どちらも選べる」が理想的になっていくんじゃないでしょうか。事情がある日、人混みの中を通勤するのはつらい日、大雨の日など、在宅で働く方がいい日も往々にしてあります。もちろんその逆もあります。

その理想を実現させるならば、当然マネジメントコストや評価の難易度やコストも上がると想定されますが、できることからトライして最適化していければ、新しいマネジメントの形も見えて来る気がしました。

働き方の選択肢が増えても、チームのパフォーマンスや評価の公平性を守っていくのが、これからのマネージャーの役割になっていくと思います。

最後になりますが、今回この混乱の中、チームのマネジメントについて一緒に考え、実行できたことを、上司・マネージャーの皆さん、メンバーの皆さんに感謝します。よいチームで働いています。ありがとうございました。