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永田ゆにこのブログです

世の中には「なぜ」が足りていない

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カップラーメンとかカップスープに入っている「召し上がる直前にお入れください」って書いてある液体の入った小袋あるじゃないですか。あれってちゃんと「召し上がる直前に」入れていますか?わたしは入れているときもあるけど、全部一緒に入れてしまうときもあって、めちゃくちゃ適当にやってます。なぜなら、なんでそうしないといけないかが、いまいちよくわからないからです。なんで食べる直前に入れないといけないのかは調べればすぐわかることだと思うのですが、わざわざ調べますか?そんなこと。

カップスープの件はひとつの例ですが、世の中には「なぜ」が足りていないなあとよく思います。

以前、nanapiで某食品ラップのメーカーさんへお話を聞きに行ったとき、同じような話を聞いたことがありました。レシピなどで「ラップをふんわりかけ、電子レンジであたためます」という記載をよく見かけますが、多くの人は「なぜふんわりかけないといけないのか」がよくわからないので適当にラップをかけて温めてしまい、結果あたために失敗することが多いそうです。ちなみにラップをふんわりかける理由は「温めるときにラップをかけると中に発生した蒸気が廻り効率よく温められる/中の蒸気は膨らむので張ってかけると破れたり食品が飛び散ったりするから」だそうですが、そう言われるとふんわりかけようと思いますよね。

よく見かける、レシピで「なぜ」が足りていないな〜と思うのは、

  • 小麦粉を数回に分けて混ぜ入れます(なんで?)
  • 卵とバターは常温に戻しておきます(なんで?)

とかです。「なぜ」そうしないといけないかが書いてないので、別にいっか、と思って失敗してしまう(経験あり)。

最近成功しているレシピサイトやレシピアカウントは、この「なぜ」をちゃんと説明されているところが多い気がします。「なぜ」が説明されていると、初心者だったり普段適当にやってしまっている人も理由を知りちゃんと工程通りにやる→失敗もしづらいしわかりやすい→信頼感が持てるから人気、なのかなあと思います。

最後の方のnanapiでも「なぜ」を大事にしていて「なぜ今このレシピがあなたに必要なのか」「なぜこれをやったほうがいいのか」「なぜそういうやり方をするのか」をどう表現したら良いのかを試行錯誤してました。その記事が目に入った人に、瞬間的に興味を持ってもらいたいたかったからです。いまそういう記事の作り方をしているメディアを見ると、やっぱり親切でいいなあと信頼感が湧きます。

複雑なものをわかりやすく、はある程度もう当たり前で、これからは「なぜ」の部分の深堀がもっと求められるんじゃないかなと思っています。サービスに限らず、何事も「人に興味を持ってもらいたい」ところは共通するので、普段の仕事でもそこを気をつけてやっていきたいです。

で、冒頭の話に戻ると、なぜ食べる直前に入れないといけないのかも一緒に書いていただけると嬉しいなーと思ってます。(調べはしない)