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永田ゆにこのブログです

やることが複雑になっていくほどやるべきことはシンプルになっていく

はてな社は7月が期末なので、7月30日がFY21下期の最終日だった。(2021年はまだ終わらないが、はてなのFY21は7月で終わり)期初のあれこれをしていたり、ワクチン副反応で倒れていたら、すでにFY22開始から一週間以上経過してしまった。出遅れ感はあるが、FY21の振り返りと今の気持ちなどを記録しておく。最近やっていることはマネジメント50%、事業推進50%といった感じ。

FY21下期総評

FY21下期の総評としては、確実に今後に繋がる種まきができた期だったと思える。期初に立てた計画をだいたい予定通り進められた。加えて、一年前に「なんとかしないとな」と思っていた課題もあらかた片付けられた。

FY21下期の振り返りは、FY21上期から

FY21下期は結果良い着地ではあったが、ひとつ前の期、つまりFY21上期は空回りすることが多く、思うように進められない期であった。背景にあったのは「役割の把握不足」「調整力不足」「方向性の確認不足」という3つの課題で、それらをリカバリできぬまま半期の終わりを迎えてしまったのだった。

気を取り直して振り返りを行い、FY21下期では、

  • (1)周りを含めた自分の役割と立ち位置の整理
  • (2)より丁寧なコミュニケーション
  • (3)こまめな現状振り返り

を徹底することにした。その結果が冒頭にも書いた総評に繋がった形になった。

当たり前のことを改めてやる

こうして書き出してみると、(1)も(2)も(3)も今期に限った話ではなく、何を取り組むにしても必要なことであって、なんて当たり前のことを書き連ねてしまったのだろうとすら思う。

しかし、それらがいつしか当たり前になりすぎて疎かになり、そして思わぬところにボロが出る。振り返りをしてみるとまたこんなところに戻ってくる。当たり前のことを気を抜かずやり続けることは難しい。

課題の難易度が上がろうとも、分解すれば小さな課題の集合体で、それらを解決するには上記のようなアプローチが基本にある。関わる人が多くなったり、問題が複雑になったりすると、本当にこういう基礎部分がすごく大事になってくる。

わたしのメンターもいつも「どんなことでも分解すれば必ずできる」と言っている。結局銀の弾丸はなく、コツコツやるしかない。そんなことに改めて気づいた期であった。

迷ったときは「コトに向かう」

半期6ヶ月という長さの中で、焦ったり気分が落ちたりすることももちろんある。

事業やチームにフォーカスしているつもりでも「誰についていく、誰に評価される、自分ができる・できない、もう少し成長していかないといけないのではないか」といった雑念を抱えることもあった。

そういうときは、DeNAの南場さんの講演内容を見返すようにしていた。

人とか、それから自分に向いすぎずに、仕事に向かう。コトに向かう。コトを成すことに精一杯取り組む。そうするといろいろなものがついてくる

モヤモヤしているときは、まず客観的に自分を見て「今、自分はコトに向かえていないのだな」と自覚をし、何度もコトに向かう努力をした。その結果、課題解決や評価、周囲の人との関係も良好になるなど結果も出た。

焦って余計なことを考える方が回り道になるのだから、シンプルにコトに向いていた方がよっぽど省エネでお得なのだとわかった。

FY22への意気込み

FY21には種まきがうまくできただけであり、ここからは実がなるよう育てていかなければいけない。大きく育てられるかはFY22にかかってくる。そしてそれは一人ではできない。

当たり前のことを疎かにせず、ひとつづつ、一日づつ、その時にやることをしっかりやり、周囲と協力しながらポジティブにがんばりたい。

やることが複雑になっていけばなっていくほど、やるべきことはシンプルになっていく。抽象的で当たり前な言葉の羅列ばかりになってしまうけど、結局最後はそういうことなんだと思う。